耐震診断
耐震診断にいってきました
間取りと外観は載せれないので載せてもいい外部の部分等を載せていきます。
外部では、目視・打診等で劣化の状況【外壁】ひび割れ・欠損等がないか、【屋根】割れ・欠損・ズレ等がないか。【樋】割れ・変形等がないか。【基礎】割れがないか・鉄筋の有無等。
を確認していきます。
外壁チョーキング確認 外壁を触るとチョーキング(白亜化現象)とも言われ白い粉がつくことをいいます。白い粉の正体は、雨や紫外線によって塗料の中の合成樹脂が分解され、顔料が粉状になって塗装表面に現れたものです。 |
竪樋チョーキング確認 こちらもチョーキングが確認しました。 |
雨戸チョーキング確認 雨戸も固定式なら塗装は出来ますが、シャッター等の可動式だと塗装をしても巻き取りの際に塗装が剥がれしまいますのでお勧めは致しません。 |
下屋根の状況 屋根の種類が何なのかで建物の重量が変わってきます。こちらの御家は土葺きいぶし和瓦でしたので非常に重い建物になります。 |
軒樋の状況 近隣に植栽があり軒樋に落ち葉が落ちて詰まっている状態でした。 |
大屋根の状況 こちらの御家は手を伸ばした大屋根が取れました。無理な時は遠景から撮影させて頂きます。 |
小屋裏(天井裏・天井収納庫)
2階の押入・天井点検口・収納庫から小屋裏の状況を確認します。
目視により接合金物や筋違い・火打ちの補強部材の確認。小屋裏に雨漏れ・水染みの有無による腐朽や劣化が無いか、蜂の巣や小動物によるフン害の有無等を確認します。
筋交いの有無 筋交いのサイズを確認します、あとは筋交いを止める金物が釘なのか金物(筋交いプレート)なのか確認します。 2つ割れ筋交い:45*90以上 |
羽子板ボルトの有無 羽子板ボルトの確認。 羽子板ボルト:柱と桁、梁と桁のように直角に交わる部材を強力に緊結させるための金具のこと。片側が棒状で、反対側は平たい形状であり、羽子板のように見えることからこの名前で呼ばれている。 |
火打の有無 鋼製火打ちの確認。 火打ち梁:床組または、小屋組の水平構面の変形を防止するために、縦横の接合部付近に用いる斜め材のこと。 |
壁下地の確認 壁の仕上げで耐力も変わります。 |
野地板状況 雨漏れがないか、ルーフィング(防水紙)が破れていないか確認をします。 |
断熱材の有無 壁には断熱材が入っておりましたが、天井裏にはなし。 |
床下
床下収納庫・点検口若しくは畳の床板を上げて床下に侵入します。
目視にて土台・大引等の腐朽・蟻害蟻道の確認や給排水管の水漏れが無いかの確認。計測機器を使って基礎コンクリート強度や基礎鉄筋の有無を確認。基礎クラック有無とクラック幅の計測を行います。
木部含水率確認 26.1%でした、27%を超えるとカビが発生したりしますので、調湿材や外部の換気口周囲に物を置かないようにした方がいいかと思われます。 |
台所配管確認 漏水等がないか確認。 |
浴室周囲確認 浴室の周囲を撮影。漏水等がないか確認。 |
床下全景 床下全景撮影。カスガイ金物の有無。根がらみ材の確認。 カスガイ金物:かすがい(鎹)とは、木材同士をつなぎ合わせ固定するためのコの字形の接合金物です。 根がらみ材:柱の根元や床束を固定するために、それぞれを連結する板材。 |
床板の状況 湿気。経年劣化等で床板がたわんだり劣化したりします。 |
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昭和63年(1988年)の建物の建物で土葺きの瓦のわりに評点は0.45。2階部分でバランスが悪くて0.19となっておりました。
改修方法として簡単にですが、屋根が重たいので葺き替えてあげるだけでも1階は0.7以上、2階は1.0以上と0.41になります。
あとは壁の補強で2階のバランスを整えてあげれば、1、2階0.7以上はクリアとなります。1.0以上の場合ですと1、2階に壁の補強をしてあげればクリアします。